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看護師の手荒れ対策にも!  皮膚の構造を知ればスキンケアがわかる

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皮膚の構造と乾燥肌の原因とは…?

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皮膚の表面(表皮)は基底層、有棘層、顆粒層、角質層からなり、基底層で分裂した細胞は有棘層へ、さらにその上の層へと押し出されて45日後には角質層に達し、垢となって剥がれ落ちます。この肌が生まれ変わるサイクルを「角化」といいます
そのなかで、肌のうるおいを守るために大切な働きをしているのが、皮膚の表面を脂分でコーティングする「皮脂膜」角質細胞間で水分を保持する働きを持つ「セラミド」「天然保湿因子」です。特にセラミドは角質細胞間脂質の50%を占める蛋白質で、細胞接着だけでなく、腫瘍細胞のアポトーシスを誘発したり、創傷治癒にも重要な役割を担うことがわかっています。
しかし、皮脂やセラミド、天然保湿因子は年齢とともに減少し、角質層の水分量が減っていきます。そこに空気の乾燥や衣類による刺激、過剰な石鹸の使用、寒冷などの要因が重なると、「ドライスキン」につながります。ドライスキンによってかゆみを伝える知覚神経が過敏になるため、強いかゆみが起こり、その結果、かゆみに耐えきれず引っ掻いてしまうことで湿疹化する、という悪循環を引き起こすのです。
皮膚に湿疹や皮膚炎などの疾患があると、「角化」のサイクルが乱れて保湿能力が低下し、皮膚が脆弱になり、皮膚の健康が保てなくなります。特に加齢とともに皮膚は薄くなってむけやすくなるため、高齢者のケアではより注意が必要です。

スキンケアの3つのポイント

乾燥を防ぎ、皮膚を健康に保つためには、①洗浄で清潔を保つ②しっかりと保湿する③皮膚の浸軟や感染予防の目的で皮膚を保護する、の3点が重要になります。
まず、洗浄に関してですが、皮膚への刺激が少ない洗浄剤を選ぶことがポイントです。洗浄剤の主成分である界面活性剤は、しっかり泡立てて、なで洗いをすることで汚れを包んでくれるため、ゴシゴシこする必要はありません。ぬるめのお湯でしっかりと流し、こすらないように水分をしっかり取り除きます。
保湿は、安価なものでもよいので、保湿クリームをたっぷりと使用するのがポイント。目安は人差し指第一関節の長さ(約0.5g)で手のひら2枚分です。塗布後にかろうじて光って見えるくらいの量でちょうどよいでしょう。ただし、保湿のために水分を与え続ければよいというわけではありません。例えば、高齢者のおむつを当てている箇所がふやけたりかぶれたりすることがあります。それは、過度の湿潤環境にある場合にもセラミドや天然保湿因子が溶けてバリア機能が失われるため、乾燥によるドライスキンと同じ状態を引き起こすからです。また、医療用テープなどを使用している場合にも皮膚がふやけてしまうことがあるので、皮膚への刺激、感染予防などの目的で皮膜剤や撥水剤などを使います。
つまり、洗浄で清潔を保つとともに、保湿で適度な水分量を保持し、過度の湿潤環境を作らないこと、外部の刺激から守ることが重要になります。

看護師は使用する手袋にも気をつけて!

看護師は手技の後に手洗いや消毒を行う必要があるため、皮脂が不足し、手荒れに悩む人も少なくありません。自身のスキンケア対策の考え方も患者さんと同様。看護師の場合、感染対策として手洗いは必須ですので、手洗いをした後はまめにハンドクリームを塗りましょう。両手のひらに塗る量は、先程紹介した人差し指の第一関節分が目安です。
パウダー(鉱物)付きやラテックス製のディスポ手袋で手荒れする人もいますので、十分に保湿をしていても手荒れが気になる人は、院内の感染対策委員会などに相談するのもひとつの方法です。症状がひどい場合には皮膚科を受診しましょう。

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