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看護師のワーク・ライフ・バランス(WLB)多様な生活スタイルに対応した働き方

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結婚や出産などのライフイベントに伴って働き方を選択したい看護師が増えるなか、日本看護協会でも2010年から「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)推進 ワークショップ事業」を展開してきました。全国で様々な取り組みが行われており、働き方を考えるヒントを得られるのではないでしょうか。

看護師の働き方を変えるには

看護師不足による過剰な業務量が負担となり、仕事にやりがいを見出すことも難しくなってまた一人看護師が退職していく……。そんな負の連鎖は患者さんのケアの質の低下を招くだけでなく、新人看護師の教育もままならずに安全性も担保できなくなります。
近年では、看護の専門性、ケアの質向上がさらに求められており、研修や勉強会への参加も欠かせないものとなっています。こうした自己研鑽も仕事やプライベートが充実しているからこそできるもの。日々多忙な業務を「こなす」だけで精一杯では、学びへの意欲もわいてこないのではないでしょうか。
自分の人生を考えるうえでは、「仕事をがんばる時期」「家庭を充実させる時期」「仕事と家庭を両立する時期」と、その時々に応じて、優先させたいものが変わります。しかし、働き方が変わらなければ、優先させたいもの、両立させたいものを諦めざるを得ず、それは仕事のモチベーション低下にもつながります。
こうしたなかで進められてきたのが多様な働き方を選択するワーク・ライフ・バランスです。単に勤務形態が選べるだけではなく、利用しやすい休暇制度の導入や子育て支援、復職支援などもワーク・ライフ・バランス支援策に含まれます。

看護師数確保で実現する多様な働き方

日本看護協会が示しているワーク・ライフ・バランス支援策には、多様な働き方があげられています。
勤務形態では、所定労働時間が短い勤務(1日5時間など)や1週間の所定労働日数が少ない(週4日)など、フルタイムよりも所定労働時間が短い短時間正職員などがあります。パートタイム勤務と同様の働き方ですが、正職員として採用することで、福利厚生や教育制度が利用できる点がメリットです。

<多様な勤務形態の種類>

  • 複数人でひとり分の勤務時間を分け合って働く
  • 複数の時間帯から希望の時間帯を選ぶ
  • 夜勤回数が選択できる
  • 日勤のみ、夜勤のみ、交代制勤務から選択できる

最近では、看護師の希望をヒアリングし、これまでになかった勤務形態を新たに作りながら対応している医療機関も多くなっています。職場環境を改善して働きやすい環境を作ることで看護師数を確保しやすくなり、看護師数が確保できることで、特定の人に負担がかかりすぎない多様な働き方が実現できるといえるでしょう。

夜勤や交代制勤務の負担軽減もポイントに

一方で、従来の夜勤や交代制勤務の看護師に対しても、その負担軽減策を講じる必要があり、それがワーク・ライフ・バランス推進の重要なポイントにもなります。
日本看護協会では2013年に「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を公表して、夜勤・交代制勤務の負担軽減に向けた勤務編成の基準を示しています。

<看護協会の提案する勤務編成の基準>

  • 勤務間隔:
    最低11時間以上の間隔をあける
  • 勤務の拘束時間:
    13時間以内とする
  • 夜勤回数:
    3交代制勤務は月8回以内を基本とし、それ以外の勤務は労働時間に応じた回数とする
  • 夜勤の連続回数:
    最大2連続(2回)まで
  • 連続勤務日数:
    5日以内 など

こうした勤務編成を守ることは、看護師の心身の健康を守るだけでなく、患者さんに安全な医療・看護を提供するうえでも重要となります。
例えば、交代制勤務における心身の影響としては、短期間(翌日)に発生する睡眠不足や不眠だけでなく、中長期的には胃炎や胃部不快感、月経不順、眼精疲労、抑うつ、不定愁訴などが知られています。また、交代制勤務が長期的に続き、慢性的な睡眠障害に陥ると、生活習慣病やがんのリスクが高まるといわれています。
ワーク・ライフ・バランスへの取り組みは、仕事と家庭を両立するための勤務時間や日数の短縮だけでなく、看護師の健康を守り、長く看護の現場で活躍してもらうために必要なことです。看護師自身も自分の健康を守るために、どのような働き方がよいかを考えるとともに、交代制勤務による心身の負担を軽減させる生活を送るなどの工夫をすることが大切です。

参考
日本看護協会:看護職のワーク・ライフ・バランス推進事業

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