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看護あるある 手技Q&A 清潔操作(無菌操作)

仕事に役立つ看護手技 > 日常の医療処置 編

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Q:無菌操作は持つ場所や順番が複雑で、考えながらやっていると遅くなってしまいます。どうしたらいいですか?

A:日頃から、「清潔」「汚染」の区別を意識して体で覚えることがポイントよ!


山下リコ ■山下リコ
ユリカモメ病院に勤める新人ナース。
伊集院よしみ ■伊集院よしみ
ユリカモメ病院に勤める看護師長で、山下リコの直属の上司。

リコ:無菌操作と言われると、とっても緊張してしまうんです。どこが清潔でどこが汚染した部位なのか、いまいちよく分からず、考えながらやっていたら時間がかかって先輩に怒られちゃいました・・・。

ヨシミ:菌を肉眼で見ることができれば話は早いけれど、そうじゃないものね。そもそも、無菌ってどういう状態のことなのか理解しているかしら?
リコ:菌がないってことですね、とってもキレイってことですか? うーん、でも「滅菌」とは何が違うんでしょう?

ヨシミ:・・・とってもキレイで間違いではないけれど、もう少し看護師らしい答えが欲しいわね。じゃぁ、今回は清潔操作のキーワードを含めて、清潔操作の考え方をしっかり振り返るわよ!

「清潔」の定義と清潔操作の必要性

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いろんなワードがこんがらがっているようね。まずは整理しましょう。感染管理の方法には「洗浄」「消毒」「滅菌」があるわ。
「滅菌」というのは、病原体や微生物を完全に除去または殺滅することをいうのよ。そして、その状態のことを「無菌」と呼ぶのね。
つまり「滅菌したから無菌の状態にある」ということ。「清潔操作」の「清潔」も「無菌」と同じ意味で使われるのよ。日常生活するうえでの清潔と医療現場での清潔はまったく意味が違うから、そこに注意が必要ね。

清潔操作が必要なものはたくさんあるわ。ここで問題よ。「口腔内吸引」「鼻腔吸引」「気管内吸引」「胃内容物の吸引」だと、どれで清潔操作が必要だと思う?

・・・正解は気管内吸引ね。鼻腔、口腔、胃内には常に何かしらの菌(常在菌)がいるから、滅菌の環境ではないわ。
一方、気管内は基本的に無菌状態だから、外から菌を持ち込まないために清潔操作が必要になるのよ。毎回、滅菌手袋を着けて新しいカテーテルを開けて吸引するのよ。

動作の中で注意したいポイントは?

よくやってしまいがちなのは、カテーテルをしっかり持っていないと先端があっちこっちにぶらついてベッド柵やシーツなどに先端が触れてしまうことね。
滅菌手袋を広げる場所がなくて、患者さんのベッドの上で広げたら患者さんが動いて布団が覆いかぶさってしまうなんてこともありうるわ。どんなに急いでいても、気をつけるのよ!

清潔操作の介助をする場合もあるわね。例えば、滅菌資材の鉗子を取り扱うときも、袋を開けてつかんだ持ち手の部分はもう無菌状態ではなくなるわ。
持ち手部分~先端のみが無菌状態ね。そして、ガーゼや綿球で消毒した時点で鉗子の先端も汚染エリアになるから、再度ガーゼや綿球を清潔エリアから取るなんて行為はご法度よ!
清潔な鉗子で取って受け渡しすることになるわね。そのとき、「清潔な鉗子は上、汚染された鉗子は下」よ。看護師が仕事中に使用するワゴンも、上には清潔な物、2段目の下部には汚染された物を置くでしょう。意味合いは同じね。

頭の中で「清潔」「汚染」をイメージできるように、「清潔」「汚染」と書いたものを貼り付けながら練習するといいわよ。使うのがオススメかしら。あと、自宅のキッチンも練習の場になるわよ。例えば、カニカマのようなパッキングされているものを開けるとき、中のものに手が触れないように外側をしっかりと開いて開けるの。お肉やお魚も、中に触れないようにトレーから取り出せれば清潔操作はバッチリね。

一つひとつの操作をマニュアルに沿ってただ順番に暗記するのではなくて、「清潔」「汚染」のエリアを確認しながら覚えると、実践場面で急に混乱することもなくなるんじゃないかしら。意味合いを理解したうえで、何回も練習して体で覚えることが自信をつけるポイントだと思うわ。


血液や体液などが付いていなくても、手で触ったらその段階で無菌状態ではなくなるんですね。ホント、目で見て分かるわけではないから意識することがとても大事ですね。

食事の後で歯磨きをするように、体が覚えて習慣になれば当たり前のように清潔操作ができるようになるわよ。頑張って!

はい、頭と体にたたき込みたいと思います!

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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