リクルートの看護師転職パートナー ナースフル

閉じる

明日役立つ手技から働き方、医療ニュースまで、看護に活かせる情報をお届け ナースフルマガジン

看護あるある 手技Q&A 静脈血採血

仕事に役立つ看護手技 > 注射・点滴 編

当コンテンツは株式会社 リクルートメディカルキャリアが運営する「ナースフル」というサイト内のコンテンツです。
もし、当コンテンツに関してご不明な点がある場合は、こちらの運営者情報ページからお問い合わせください。


Q:採血に適した血管がうまく見つけられなくてオロオロしちゃうことが多いんです。
どうやって選べばいいんでしょう?

A:「紫色」にこだわらず、「プリッ」と弾力性の高い血管を見極めるのよ!


山下リコ ■山下リコ
ユリカモメ病院に勤める新人ナース。
伊集院よしみ ■伊集院よしみ
ユリカモメ病院に勤める看護師長で、山下リコの直属の上司。

リコ:いちおう私も看護師になって2年目ですが、静脈血採血をやるときはけっこう緊張しちゃいます。この前の無意識のうちに口がチューッとタコさんのようになってるって、同僚から笑われちゃいました。

ヨシミ:良い意味での緊張感は、どれだけ経験を積んでも持ち続けなければいけないけれど・・・。どこかに苦手意識があるのかしら?

リコ:手技そのものもそうなんですけど、私の場合、採血に適した血管がうまく見つけられなくてオロオロしちゃうことが多いんです。どうやって選べばいいんでしょう?

教科書は教えてくれない血管選びのコツ

icon-side-yoshimi

そうなのね。
教科書的には

  • 橈骨皮静脈
  • 肘正中皮静脈
  • 尺側皮静脈
  • 前腕正中皮静脈

のうちから、表在性で弾力があり、真っ直ぐに近く走っている血管を選ぶ、ということだったわね。

ありがちなのは、表面にあって見やすいからといって、細い血管に刺してしまうこと。
「紫に見えている血管」に飛びついて失敗するというのが初心者のパターンね。
紫に見えているのは血管壁が薄いために血液の色が透けているからであって、実際は弾力性に欠けていることも多いの。
そのことを踏まえて、やや深いところにあっても太い血管を探るべきよ。

血管の弾力性を知るためには、実際に触れて感じてみることが不可欠なのよ。
紫に見えることよりも、「プリッ」とした感触のあることが重要
それから、血管が分岐してY字になっている部分(図)を狙うと血管が逃げにくいというのもコツの一つね。
「プリッ」と「Y字」をキーワードとして覚えておきましょう。

採血

いずれにせよ、針を刺してから血管を探るようでは末梢神経損傷を引き起こしかねないから、穿刺前にしっかりと狙いを定めておくのが大切ね。
採血の時には、血管だけでなく神経の走行も頭に入れておかなければならないわね。

ほかにも、輸液療法を受けていたり、半側麻痺があったり、シャントを造設していたりする患者さんの場合は、そちらの側の血管からは採血しないということも、血管選びの際には考えておく必要があるわ。

また、血液に薬剤が混入していると検査結果に影響を与えてしまうの。
静脈注射やヘパリンロックをした場合も同様ね。
当たり前のことのようだけれど、近視眼的に血管のことばかり考えていると、うっかりしてしまうおそれもあるのよ。

高齢者で適した血管が見つからないときは?

それから、「高齢患者さんの血管は採血が難しい」という声が聞かれるのは初心者からばかりではなくて、それなりに経験を積んだナースでも難渋することは少なくないわ。

高齢患者さんの場合は、

(1)血管の弾力性が低い
(2)周囲の皮下組織が脆弱で血管が動きやすい
(3)血管が蛇行している

といった理由で、採血には熟練が求められるのね。
採血する機会の多いナースでも難しいんだから、この間なんかは研修医の先生が案の定モタモタしていて、見ていられなかったわよ・・・。

どうしても適した血管が見つからなければ、手背静脈、足背静脈、外頸静脈、大腿静脈などから採血する方法もあるわ。
手技のレベルを高めることはもちろんだけれど、状況を冷静に判断して、できるだけ患者さんに苦痛を与えない採血を目指しましょう。


なるほど、よく分かりました。私のように看護師がオタオタしてしまっては、患者さんは不安になりますもんね。

そうそう。
お互いリラックスした状態で臨めるようにしたいものね。
どうしても血管が選べない、採血に失敗してしまったというときは、あまり粘らずに同僚や先輩の助けを借りるのも勇気よ。

わかりました!
自信をもって採血できるよう頑張ってみます!

■一般病棟の公開求人をみる
https://nurseful.jp/biz_type-219/

■常勤(日勤のみ)の公開求人をみる
https://nurseful.jp/job_type-20/

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

TOPへ