リクルートの看護師転職パートナー ナースフル

閉じる

明日役立つ手技から働き方、医療ニュースまで、看護に活かせる情報をお届け ナースフルマガジン

看護あるある 手技Q&A 皮下注射・皮内注射

仕事に役立つ看護手技 > 注射・点滴 編

当コンテンツは株式会社 リクルートメディカルキャリアが運営する「ナースフル」というサイト内のコンテンツです。
もし、当コンテンツに関してご不明な点がある場合は、こちらの運営者情報ページからお問い合わせください。


皮下注射と皮内注射って、よく似ているようですが、何が違うんですか?
手技としては同じ、と考えてもいいですか?

皮膚の構造に応じて、目的とする部位に薬液を注入するのよ!
そのために、刺入角度を変える必要があるわ。

リコ: 「皮下注射」と「皮内注射」の区別が良くわかりません。両方とも浅いところですよね。方法や効果にそんなに違いが出るんでしょうか?

ヨシミ:皮膚の構造を考えれば、「皮下」と「皮内」は全然違うわよ!やみくもに暗記するよりも、皮膚の断面図を思い浮かべたり注射の目的を考えて覚えると分かりやすいと思うわ。

リコ:う、確かに呪文のようにただただ暗記してました・・・この機会に覚え直したいので、ポイントを教えてください!

皮下注射の刺入角度は約30度!

icon-side-yoshimi

まずは皮膚の構造から考えてみましょう。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織で構成されているのよ。
表皮は約0.2mm、真皮は約2mmでとても薄く、皮下組織よりさらに奥には筋肉や静脈が位置しているの。
この構造を頭に入れておこうね。

最も外側(表)にあるのが「表皮」、
真ん中にあるのが「真皮」、
最も下層に当たるのが「皮下組織」と、
名称が位置を反映しているから覚えやすいわよね。

皮下注射

では、皮下注射はどの部位に打つか分かるかしら?
名前の通り、「皮下組織」が正解よ。
つまり、真皮と筋肉・静脈の間の部分ということ。

その場所に注入するとなると、注射の角度はどのくらいがいいかしら?
スバリ、約30度ね。
この角度より浅いと表皮・真皮内に注入することになるし、この角度より深いと筋肉・静脈に達してしまうわ。
皮下に注入したつもりが静脈に注入してしまったなんてことになったら大事故だから、穿刺後は薬液を注入する前に血液の逆流(逆血)がないことを必ず確かめてね。

ただ、30度と言われても分かりにくいわよね。
感覚をつかむためには練習あるのみよ。
例えば、お箸を注射器に見立てて、腕の代わりに豆腐やこんにゃくを使うのはどうかしら。
広告や新聞紙などの角は90度だから、均等に3つ折りすると30度が作れるわ。
その角度を意識して、お箸を進めていくのよ。
何度もやるうちに30度の感覚がつかめてくるわよ。

そして、もう一つ知っておきたいのは、「注射部位を揉むか/揉まないか」ということね。
皮下注射の場合はどっちかしら?
皮下注射の目的は薬液を血管に入れることではないから、皮下注射する薬剤は一般的に吸収がゆっくりで効果が長続きするものが多いわ。
代表的なのはインスリンやワクチンね。

インスリン注射を患者さんに指導するとき、先輩たちがどう声をかけているか、注意して聞いてみて。
「注射したら5秒くらい数えてからゆっくりと抜いて、そのままにしておいてください。揉まないでくださいね」と指導しているはず。
体内にゆっくりと吸収させるのが狙いで、逆に揉んでしまうと吸収が早まるから、インスリンの場合は低血糖につながる可能性があって危険なのよ。

皮内注射は「ほとんど皮膚と平行」に!

次に、皮内注射はどうかしら?
皮内とは皮膚のすぐ下、つまり表皮と真皮の間のことを指しているの。

さっき言ったように表皮が約0.2mm、真皮が約2mmの厚さだから、とても浅い部分に注射することになるわね。
そう考えると、穿刺の角度はどのくらいかしら?
正解は、ほとんど皮膚に平行、だいたい0~15度程度で十分なのよ。
針を皮膚に寝かせて穿刺すればOK。
このときも、針が血管内に到達していないか確認したほうが安全ね。

皮内注射

皮内注射は、薬剤を注入するよりもツベルクリン反応やアレルギー検査などのチェック目的が主ね。
だから医師が行うことが多くて、看護師が行うことはあまりないと思っていていいわ。

皮内注射でも、「注射部位は揉まない」のが正解よ。
揉んでしまうと、薬液が広がったり皮下組織のほうまで浸透してしまったりして、正確な診断ができなくなるからね。

このように、皮膚のどの部位に刺すのか考えれば、おのずと穿刺角度が分かるし、注射目的が分かれば、揉む/揉まないの判断もできるわね。
どんなことでも、根拠に基づいて覚えるのが1番の近道よ!


今までは言われた通りにやってきただけでしたが、皮膚の構造や注射の目的を考えると、ずいぶんと理解が深まった気がしますね。
あとは感覚をつかめるように練習してみます!

豆腐やこんにゃくで練習して自信が出てきたら、私の腕を貸してあげるから最後の練習をしてみなさい。
それでOKだったら、すぐ患者さんにも実施できるわね。
頑張って!

私のために、体を張ってくださるんですね。
うぅ(涙)・・・。

■一般病棟の公開求人をみる
https://nurseful.jp/biz_type-219/

■常勤(日勤のみ)の公開求人をみる
https://nurseful.jp/job_type-20/

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

TOPへ