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看護あるある手技Q&A 消毒薬の取り扱い

仕事に役立つ看護手技 > 与薬・薬剤 編

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消毒薬が誤って目に入ったりしたとき、どのくらい害があるものでしょうか? それほど心配しなくてもいいですよね?

どんな消毒薬も人体に対する毒性をもっているんだから楽観視はキケンよ!薬剤によっては障害を起こす恐れだってあるの!

リコ:患者さんの皮膚にポビドンヨードを塗布していたとき、ほんのちょっとですが滴が跳ねて、自分の目に入ってしまったんです。すぐに洗い流しましたが、違和感があるようなないような・・・。

ヨシミ:あらあら、相変わらず危なっかしいわね。ポビドンヨードでよかったけれど・・・。いつか重大な事故につながるかもしれないから、気を引き締めていきましょう!

消毒薬が人体に作用すると思わぬダメージが!

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医学的に「消毒」とは、ウイルスや細菌などの病原微生物を殺滅または無害化して、病原性をなくすことを言うわね。そのために用いる消毒薬は、作用が穏やかなものから超強力なものまであるけれど、基本的に人体に作用した場合は有害だと考えておきましょう。

ただ、ポビドンヨードは創部や粘膜にも使えるくらいマイルドな消毒薬だから、ちょっとの滴が目に入ってもすぐに洗い流したなら心配いらないわ。といっても、例えば患者さんと手術台との間に薬液がたまるほどポビドンヨードをじゃぶじゃぶ使って、長時間の手術の間そのままにしていたなんてケースでは、化学熱傷を引き起こすこともあるそうよ。

一方で、グルタラールやフタラール、過酢酸、グルコン酸クロルヘキシジンなんかは強い眼毒性があるから、絶対に目に入らないよう緊張感を持って取り扱うようにね。

目に入る以外にも危険はあって、例えば誤飲がそうね。塩化ベンザルコニウムのボトルを手の届くところに置いていたため、認知症の患者さんが誤飲して死亡した例もあるのよ。小児の場合でも注意しなければならないわね。

消毒した医療器具を介したリスクもあるわ。例えば、グルタラールで消毒した内視鏡を使ったため、出血性直腸結腸炎を引き起こしたというケースも報告されているの。これはグルタラールで消毒したのが悪いんじゃなくて、消毒後の水洗いが不十分でグルタラールが残留していたことが原因ね。

さらに、消毒後の眼圧計に残留したオキシドールが角膜障害を引き起こしたという事例も。これも消毒後の十分な水洗いができていなかったわけね。

消毒薬の希釈ミスにも要注意!

看護師が消毒薬の希釈濃度を間違えることも、当然ながらリスクになるわよ。例えば、創部消毒に用いる0.05%クロルヘキシジンを0.5%液で使ってしまったらどうなると思う? 複数の文献で「ショック症状を引き起こすことがある」と報告されているのよ。

また、0.02%より高い濃度の塩化ベンザルコニウムの綿球を使ったため、化学熱傷を招いたケースもあるわ。

こうしたリスクを避けるためには、しっかりとした知識に基づいて確実な作業を・・・と言いたいところだけれど、すでに希釈してある製品を病棟で導入することが根本的な対策になると思うわ。


けっこう怖い話ばかりでしたね・・・。私たちにとって身近な消毒薬が、けっこうな毒性をもっていることが分かりました。

そうね。「どんな消毒薬も人体に対する毒性がある」という基本的な認識をもって、患者さんはもちろん、看護師自身の身も守っていかなきゃね。

分かりました。頻繁にやる業務だからこそ、緊張感をもって臨みたいと思います!

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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