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看護あるある手技Q&A 感染症シーズンを乗り切る!正しいマスクの使い方

仕事に役立つ看護手技 > 感染管理 編

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マスク本来の感染予防効果を発揮するために、気をつけるべきことは何でしょうか?

病原微生物の大きさに応じて医療用マスクを使い分けること、正しい着脱方法を徹底することが大切よ!

リコ:1年の中でも、特に感染症に警戒すべき季節がやってきましたね。
感染予防といえば、一般の人でも医療従事者でも、最も頻繁に使うのはマスクだと思いますが、正しい使い方ができているかちょっと心配です。

ヨシミ:医療従事者が感染予防策の一環としてマスクを使う以上、期待した効果が得られるようにしたいものね。
医療用マスクの種類と、正しい着脱方法を確認しておきましょう!

サージカルマスクとN95マスク、その違いとは?

医療用として用いられるサージカルマスクやN95マスクは、一般用に市販されている紙製や布製のマスクとは違って、液体をバリアする機能を備えているの。
サージカルマスクは飛沫をほぼ100%阻止できるのに対して、ガーゼマスクなどでは70%程度しか阻止できないから、医療従事者は医療用マスクを使わなければならないことがわかるわね。

では、サージカルマスクとN95マスクの違いは何かしら?
サージカルマスクは、直径5μmまでの粒子を阻止することができるものよ。
本来、ウイルスの大きさは0.02~0.1μm、細菌の大きさは1μmだけれど、咳やくしゃみなどの飛沫になったときは水分を含んで5μmほどの直径になっているから、サージカルマスクで予防可能というわけね。
CDC(米国疾病管理予防センター)の「病院における隔離予防策のためのガイドライン」でも、飛沫予防策として「患者の1m以内で働くときはサージカルマスクを着ける」とされているわ。

一方、N95マスクの“N”は「耐油性がないこと(not resistant to oil)」、“95”は「0.3μm以上の個体粒子の捕集効率が95%以上」ということを意味しているの。
サージカルマスクで阻止することができない、直径が5μm以下となるノロウイルスや結核菌などの空気感染を防ぐためにはN95マスクが必要ということよ。

なお、N95マスクの種類は「カップ型」「三つ折の折りたたみ式」「二つ折りの折りたたみ式」の3つ分けられるの。
カップ式は、決まった形状を保ってくれるから、型崩れしないのがメリットね。
三つ折りのものは、上部・中央部・下部に分けられた構造になっているから、使う人の顔の形や動きに合う柔軟性が特徴だわ。
二つ折りのものは、中央部分が前に突き出した形になっていて、形の崩れにくさとフィット性を兼ね備えているといえるわね。

マスクは「顔にフィットしているか」がすべて

マスクの規格はあくまでもフィルターの性能を示すものだから、形状や着用法による漏れなどは考慮されていないの。
だからこそ、自分の顔に合ったものを選択し、正しく着用することで、初めて期待される効果が得られるのよ。
初心に帰って、自分のマスクの使い方が本当に正しいか、チェックしてみてね。

まず、サージカルマスクを着用するときは、「ノーズワイヤーを鼻の形に合わせること」「マスクのプリーツをしっかり伸ばし、鼻から顎まで覆うこと」がポイントよ。
鼻を出して口だけを覆っている“鼻マスク”状態では、鼻粘膜からの感染を防ぐことができないから気をつけて!

N95マスクの場合は、鼻当てを自分の鼻に合わせ、顎を包み込むようにマスクをフィットさせたら、2本のゴムバンドを掛け(上部のものは頭頂部近くに、下部のものは首の後ろに)、鼻のワイヤーを調整するの。
その後、必ずユーザーシールチェックを行うようにしましょう(N95マスクを装着するたびに実施が必要)
具体的には、両手でマスクを覆いながら息を強く吐き、空気漏れがないか確認するものよ。
空気漏れがある場合はマスクがフィットしていない証拠だから、ゴムバンドや鼻当てを調整して、シールチェックをやり直してね。

いずれの場合も、マスクを取るときには、表面に触れないようにゴムバンドを持つようにし、すぐに破棄しましょう。
油断して使用済みのマスクをベタベタ触ったり持ち歩いたりしてしまったら、自分が細菌やウイルスの感染源となってしまうことも考えられるわ!


どちらのマスクも、しっかりフィットさせないと期待した効果は得られないわけですね。

N95マスクについては、年に1回のフィットテストを受けるのが望ましいとされているわ。
たかがマスクと甘く考えず、感染予防の大切なアイテムとして効果的に使用したいわね。

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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