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予防医学で期待高まる 日本抗加齢医学会指導士の資格

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高齢化が進むなかで、注目を集めている抗加齢医学(アンチエイジング医学)。「アンチエイジング」と聞くと、美容医療の現場などで使われるイメージがありますが、抗加齢医学は、健康長寿を目指すことを目的に研究が進められている分野です。その知識を持つコメディカルを認定する資格が日本抗加齢医学指導士です。

研究が進むアンチエイジング医学

日本抗加齢医学会では、抗加齢医学を「元気で長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学」と定義しています。また、たとえ病気を持っていても、前向きで元気に、心楽しく暮らすことが「長寿」であり、抗加齢医学は単なる科学ではなく、健康寿命延伸の「実践」を支える「科学」であるとしています。

「長寿」という目標に対しては、「不老不死」にはじまり、古くから様々な研究が進められてきました。そのなかで、日本人の平均寿命は大幅に延び、2015年の国勢調査などに基づく平均寿命の推計では、全国平均で男性80.8歳、女性は87.0歳となっています。一方で高齢者の増加に伴う医療費や介護負担の増加は長年にわたる課題になっています。こうした課題を解決するために、焦点は罹患した疾病の「治療」から「予防」にシフトしており、健康寿命を延ばすうえで欠かせないアンチエイジングの実践による疾病の予防が注目されるようになっています。

特に健康寿命を延ばすうえでは、動脈硬化に伴う疾患やがんの予防が欠かせません。双方に共通するのは生活習慣病であり、適度な運動や適切な食事、禁煙などによる生活習慣の改善は、抗加齢医学においても柱となるものです。

日本の抗加齢医学をけん引する日本抗加齢医学会では、抗加齢医学の知識を持ち、実践する医療者とその医療者を有する医療施設を認定する制度を設けています。

抗加齢医学会指導士になるには

抗加齢医学会では、老化度評価や抗加齢診断、指導、データ計測・分析等の実績などを持つ施設を認定する認定医療施設制度、抗加齢医学の実践や普及、促進を担う医師を認定する専門医認定制度があり、さらに主にコメディカルを対象にした指導士制度を設けています。指導士は、看護師や臨床検査技師、理学療法士、歯科衛生士、管理栄養士、薬剤師からあん摩マッサージ指圧師、はり師など幅広い医療職に門戸を開いています。日本抗加齢医学会の正会員であること、3年間で必要な単位数を取得していることが認定試験受験の条件になります。

<単位取得の対象となる活動>

  • 日本抗加齢医学会年次学術集会(総会)への参加や発表など
  • 学会主催の講演会や他団体主催で認定委員会が認定した研究会、講習会、セミナーへの参加
  • 査読者のいる学会誌に原著論文が掲載され、その内容が抗加齢医学に関連する内容と認められた場合
  • WEBセミナー、ipodラーニングの受講

地方で開催される講習会や研究会なども多く対象となっているため、単位を取得しやすい環境が整っているといえるでしょう。また、学会認定のテキスト「アンチエイジング医学の基礎と臨床第3版」に基づいた試験対策のための基礎・受験編講習会も開催されています。

テキストでは、抗加齢医学の理解から、遺伝子、細胞医学、酸化ストレス、免疫や代謝、ホルモンなどの抗加齢医学との関連、脳や感覚知覚、見た目との関連などを幅広く学ぶことができます。また、アンチエイジングドックで用いられる検査や評価、指導に必要な食事などの生活習慣改善のための知識、サプリメントや漢方、ハーブなどについても学びます。

日本抗加齢医学会指導士は年1回、申請書類の審査を通過した人を対象に選択形式での試験が行われます。試験の内容はテキストに準じたものですが、抗加齢医学そのものが広い範囲をカバーしているものため、自分の時間を利用して十分な学習が必要となります。

得た知識を個別性の高い指導に役立てる

日本抗加齢医学会指導士の知識は、患者さんへの生活指導で役立てることができますが、重要となるのは得た知識を患者さんの生活背景などに照らし合わせて個別性の高い指導をすることです。老化を予防して健康長寿を実現するには、患者さん自身の行動変容が欠かせないものであり、生活習慣を見直すきっかけとなるような介入が求められます。

また、抗加齢医学会指導士は、睡眠やストレスマネジメントなども学びます。性差医療として女性医療、男性医療の知識も得ることができるので、性別、年齢に応じた身体の変化などの知識を得ることは、医療者自身の健康づくりにも大いに役立つのではないでしょうか。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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参考
日本抗加齢医学会

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