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手術中以外も重要なオペナースの役割

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手術を円滑に進める縁の下の力持ち

 医師と異なり、看護師は長年経験した病棟、診療科を離れて、未経験の部署に異動になることがあります。基本的な看護の考え方、技術は変わりませんが、患者さんの疾患、年齢などが変われば、求められる看護やケアが大きく変わることも珍しくありません。

 手術室の看護師の役割は、手術が円滑に進むようにサポートすること。手術は執刀医のほか、助手、麻酔科医などが連携して行います。スムーズに手術を進めるためには、看護師が術前から関わり、手術中の患者さんの状態をアセスメントしながら、安全・安楽を確保することが必要です。さらに、手術室でタイミングを見計らって、必要な器械、物品を医師に渡す重要な役割があります。

患者さんへの細やかな配慮で不安を解消

 手術前の準備のひとつが、手術室のレイアウト変更です。患者さんは入室時に慣れない環境に不安を感じ、身体的、精神的なストレスを感じています。術式に合わせたレイアウトを行うとともに、患者さんへの影響を最小限に抑える準備をします。

患者さんにとって適した手術室環境の一例

  術前 術中
室温・湿度 人が快適と感じるのは、室温24±2℃、湿度50~60%。
着衣がない状態では30℃前後
※手術室は入室時28℃調整が適切とされているが、事前に患者さんの寒さに対する情報を入手して調整する
全身麻酔下では体温調節反応が変わるため、患者さんが触れる手術台や掛け物を加温するなどして熱の喪失を防ぐ。麻酔導入前の低体温予防が術後の回復を早める
医療機器の音に不安に感じる患者さんがいるため、事前に同期音の説明をするとよい 意識下の手術では、患者さんの好きな音楽を流すと緊張の緩和につながる

 こうした環境調整を行うのが外回り看護師の役割。手術中、全身麻酔の患者さんは痛みや不快感があっても、訴えることはできません。血圧や心拍数、体温、尿量、出血量と輸液のイン・アウトで患者さんの身体状況をモニタリングしたり、体位が苦痛でないかを確認したりしながら、患者さんの小さな変化に気づき迅速に対応していきます。長時間の手術では、可能な範囲での体位変換や除圧、皮膚の保護などを行って褥瘡を予防するなど、医療安全の視点からも看護師は重要な役割を担っています。

安全に手術を終えるために必要な高いスキル

 手術室内で医師に器械や物品を渡す器械出しは、先輩看護師の指導のもと若手看護師が担うケースがあります。

 がんのように進行度によって身体への侵襲をできるだけ少なくする術式が選択できる場合と、開腹手術が必要な場合では、使用する器械、物品、その手順は異なります。器械出しの看護師は手術内容を理解し、医師が次に何を必要とするのかを予測しながら器械や物品を渡さなければならないため、事前の情報収集や予習が欠かせません。器械出しの看護師のスムーズなサポートが手術時間の短縮につながり、患者さんの負担を軽減します。

 手術室は患者さんとじっくり関わることができない現場ですが、だからこそ術前訪問からの短時間で患者さんの情報を収集し、麻酔下にある患者さんの少しの変化に対応する、高いスキルが求められます

 長時間にわたる手術では、集中力、体力ともに大きく消耗します。しかし学んだことを活かして安全に手術を終えることができたときはチームとしての達成感も大きく、何よりのやりがいが感じられるのではないでしょうか。

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