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看護あるある手技Q&A 心電図のどこが苦手?―読者アンケートの結果から

仕事に役立つ看護手技 > アセスメント・記録 編

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心電図が苦手なのは私だけじゃないはず!皆はどんなところが苦手なんでしょう?

U波やST部分の理解、III度(完全)房室ブロックの心電図異常の判読が苦手という看護師が多いみたいよ。

リコ:私もそれなりに勉強を重ねてきたつもりですが、心電図への苦手意識は消えません。
「心電図なら私に任せて!」と言えるくらいになることが目標ではあるのですが・・・。

ヨシミ:素晴らしい心がけだけれど、そうなるためには「何となく苦手」というモヤモヤ状態から脱け出して、どこが難しいと感じるのか明確にすることが第一歩よ。
リコさんに限らず、看護師は心電図のどんなところに苦手意識を感じているのかしら?
アンケート調査をしてみたから、その結果をみていきましょう。

調査対象:2017/5/26~6/4にナースフルマガジンに来訪いただいた20歳以上の方々、計147名(うち看護関連職145名、その他医療関係職種2名)

「読み取りが難しい」と感じる構成成分は?

ヨシミ:
まずは業務上、モニター心電図で患者さんをモニタリングする機会がどのくらいあるか聞いたところ、52.4%の人が「頻繁にある」、25.9%の人が「時々ある」と回答してくれたわ。
一般病棟勤務者に限ると98%の人が「頻繁にある」「時々ある」という結果で、看護師にとってモニター心電図は身近な存在だと分かるわね。

Q1. 業務上、モニター心電図で患者さんをモニタリングする機会がどのくらいありますか?
(n=147、単一回答)

ヨシミ:
では、皆が「理解や読み取りが難しい」と感じているのは、具体的にどのような点なのかしら?
心電図波形の構成成分別に聞いたところ、難しいと感じている人が過半数を超えたのはU波(67.3%)とST部分(58.5%)だということよ。
この傾向は、一般病棟勤務者に限っても同じだったわ。
それ以外の構成成分についても、平均して3人に1人が難しいと感じているみたいね。

Q2. 次に挙げる心電図波形の構成成分について、理解や読み取りが難しいと感じるものにチェックをしてください。
(n=147、複数回答)

リコ:
U波とST部分が難しいというの、よく分かります!
そもそもU波って、成因そのものがはっきりとはわかっていないんですよね?

ヨシミ:
確かに、U波については病的意義が不明な点もあるけれど、低カリウム血症のときには増大するとされ1一つの指標となり得るわ。
また、ST部分(QRS群の終わりからT波が始まるところ)やその付近には、心室筋の病変により異常が出やすいとされているのよ。

心電図異常で判断しづらいワースト3はこれ!

ヨシミ:
次に、「さまざまな心電図異常を波形から判断できるか」について聞いてみたわ。
その結果、「あまり自信がない」「自信がない」と回答した人の割合が最も高かったのはIII度(完全)房室ブロック(66.7%)で、それに洞不全症候群(56.5%)や発作性上室頻拍(53.1%)が続くということになったわね。

Q3. 次に挙げる心電図異常(不整脈)について、波形から判断できるかどうか、当てはまるものを選んでください。
(n=147、単一回答)

リコ:
房室ブロックは、心房から心室への刺激伝道系の障害によって起こるものですよね。III度は最も障害の程度が重く、房室伝導が完全に離断されている状態だったような・・・。

ヨシミ:
確かにそうだけれど、心室興奮がまったくなくなってしまうわけではないわ。
心電図としては、P波と無関係にQRS波がゆっくりとした周期で現れるのが特徴ね。

リコ:
うーん、このあたり、もう少し復習が必要そうです・・・。
そもそも、筋電図などのノイズが入ってしまい、教科書で学んだようなきれいな波形が出ないことも多いですよね。

ヨシミ:
確かに、皆の回答でもそうした声があったわ。
ノイズをなるべく抑えるための工夫については、以前に学んだ「標準12誘導心電図の正しい測定方法」を思い出してね。
「体の小さな子どもやバストの大きい女性、拘縮のある患者さんなどの場合、思ったように電極を装着できない」という人も多かったわね。

リコ:
確かに、患者さんの体型に応じた電極の装着部位に悩むことってあります!
ほかにも、電極の装着による皮膚トラブルが起こったり、どうしても患者さんが動いてしまったりと、現場で戸惑うケースは意外に多いんじゃないでしょうか。

ヨシミ:
皆が悩んでいるポイントが浮き彫りになってきたわね。
苦手意識をなくすためには、まずは苦手意識の正体を探ることが大切だから、今回のアンケート調査はきっと、今後の成長の材料になるはずよ!

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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