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看護あるある手技Q&A 尿検査の検査項目(2)(定性検査編)

仕事に役立つ看護手技 > アセスメント・記録 編

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尿定性検査とは、何を調べるものですか?

試験紙を用いて尿中に含まれる蛋白、糖、ケトン体などの成分を調べることで、腎・泌尿器系をはじめとする病気の有無や状態を知ることができるのよ。

リコ:尿検査と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、試験紙を用いる定性検査かもしれませんね。

ヨシミ:尿定性検査は操作が簡単で迅速に結果が得られるため、スクリーニング検査としてとても有用なの。
ただし、検査結果を左右する因子が多いため、検体の適切な扱い方のポイントを押さえておきましょう。

尿検査の検体は新鮮が第一!

尿定性検査は、試験紙(試薬をしみ込ませて乾燥させた濾紙をプラスチック片に張り付けたもの)を用いた簡易検査法が広く普及しているわ。
ほかにも、熱を加えて凝固したベンスジョーンズ蛋白を検出するなど特別な方法もあるけれど、まずは試験紙法の理解を深めたいものね。

尿検査に最も適しているのは早朝第一尿の中間尿(出始めと終わりは捨て、間の部分を採ったもの)で、その理由は尿道や陰部の雑菌の混入を少なくできるから、というのはよく知られているわね。
ただ、外来では早朝第一尿を採ることは難しいから、随時尿の中間尿でOKよ。

採尿後、そのまま放置すると尿中の成分が変化しやすいため、できるだけ採尿直後の新鮮な検体を提出するように看護師としても配慮しましょう。
蓄尿を使って尿検査をしようなんて考えないでね。
採尿直後に検査できないときは、コップにふたをして冷暗所または冷蔵保存しておき、追って室温に戻して検査するのよ。
具体的に、採取後の尿を放置するとどのような変化が起こりやすいかというと、例えば次のようなことが考えられるわ。

  • 細菌や真菌が増殖したり塩類が析出したりするため、混濁の度合いが上昇する。
  • 細菌が増殖して尿素が分解され、アンモニアが生成されるため、pHがアルカリ性に傾く。
  • 尿が濃縮されるため、比重が高まる。
  • ウロビリノーゲンが酸化してウロビリン体に変化するため、尿の色調が濃くなる。
  • 潜血について、初期は溶血反応が促進されて高値を示すが、その後ヘモグロビン変性が起こって陰性化する。

こうした変化が起こると正確な検査・診断ができないため、採尿後4時間以内(ビリルビンとウロビリノーゲンについては採尿後1時間以内)に検査を行うことが望ましいとされているわ。

偽陽性や偽陰性が起こるケース

試験紙法では、薬剤の影響や尿自体の着色などによって異常な発色を示し、偽陽性や偽陰性の原因となることがあるわ。

例えば、食品や清涼飲料水、薬剤にも多く含まれるビタミンC(アスコルビン酸)は、体内へ入った後に尿中に排泄され、試験紙の反応を阻害し、糖、潜血、ビリルビン、亜硝酸塩が偽陰性となることがあるの。

また、例えば抗リウマチ薬のブシラミンを含んだ尿では、ケトン体が異常な発色を示し、偽陽性となるわ。
ほかにも尿検査の結果に影響する薬剤は少なくないから、代表的なものを頭に入れておきたいわね。

さらに、血尿やビリルビン尿では、そもそも尿自体が着色しているため、試験紙上の色の変化と重なって判定が困難になることも知っておきましょう。


検査結果の判定は本来なら臨床検査技師などが行うべきものだけれど、人手の少ない診療所などでは看護師が担当することもあるみたいね。

そういうこともあるのですね。
看護師としては正確な検査結果につながるよう、間違いのない検体の採取と提出に気をつけることが第一歩ですね。

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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