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高齢化が進むなかで需要増?学会認定運動器看護師などに注目

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運動器の障害のアセスメントと看護の実践を行う認定資格

 運動器疾患や他疾患に伴う身体機能障害は、治療によって回復するケースばかりでなく、治療後も障害が残ったり、障害が進行したりすることがあります。それによるADL低下は、日常生活に大きな支障をきたすことに加え、外見的な変化や心理的、社会的な問題を抱えることもあります。リハビリテーションの実施や残存機能を考慮した生活の再構築が求められる中で、身体的な援助だけでなく、患者さんの心理・社会的状況をふまえたケア、家族への指導などが求められます

 そこで日本運動器看護学会では、こうした運動器の障害をもつ患者さんのケアに焦点を当て、専門性の高い知識を有する看護師を認定する制度を開始。高齢化が進む中で、複数の持病と運動器の障害を抱える患者さんが増えており、運動器の機能障害の知識やケアを実践できる学会認定運動器看護師には大きな期待が寄せられています。

学会認定運動器看護師の資格を取得するには

 学会認定運動器看護師は、書類審査を経て、認定試験に合格すると取得することができます。書類審査の出願要件としては、

  • 日本運動器看護学会会員であること
  • 看護師としての実践経験が5年以上あること
  • 運動器領域(整形外科、脳神経外科、脳神経内科、リハビリテーション系の病院、クリニック等)での実践経験が3年以上

 の条件を満たしている必要があります。さらに本学会が開催する認定運動器看護師育成講座の全コースを受講して受験に必要なポイント(500ポイント)を取得するか、同育成講座の該当ポイントを取得して育成講座受講と同等の履修が行われたことを本学会認定審査委員会が認めた場合に書類審査を受けることができます。

 育成講座は、学会認定運動器看護師基礎コース、臨床看護基礎コース、臨床看護実践コース、看護実践事例報告コースの4コース全16講座を受講する必要があり、5年以内であれば複数年にまたがって受講することが可能です。

 学会認定運動器看護師は、実践、連携、指導の3つをその役割としており、現場での実践内容や学会発表の業績などの活動報告を提出し、書類審査を受けます。その後、年1回行われる認定試験に合格すると、本学会学術集会会期中に合格者の認定式が行われます。病院、クリニック問わず実践経験があればチャレンジできる資格で、育成講座でしっかりと基礎から学ぶことができるのがメリットでしょう。

興味がある人は学会参加で情報収集を

 このほか、整形外科やリハビリテーションに関する認定資格として、日本運動器科学会の運動器リハビリテーションセラピストがあります。ただし、本資格は、看護に特化した資格ではなく、資格取得は日本整形外科学会の専門医(会員)の常勤指導医が所属する医療機関に勤務している運動器リハビリテーション従事者に限定されています。

 運動器リハビリテーションセラピストは、日本運動器科学会が開催するセラピスト研修会で講義(1日)を受講することで資格取得が可能です。現行では、本資格を取得した看護師が医師の指示のもとに運動器リハビリテーションを実施する体制が確保されている場合、運動器リハビリテーション料Ⅱの診療報酬算定ができるのが大きなメリットでしょう。ただし、運動器リハビリテーションセラピストは個人が取得できるものではなく、申請を行った医療機関で指導者(医師)のもとに業務を行う場合に限定された資格です。そのため、転職をした場合には、この資格も喪失となりますので注意が必要です。

 今後、運動器障害やリハビリテーションの専門知識をもつ看護師の需要はさらに高まるとみられます。学会認定運動器看護師は、日本運動器看護学会の研修会や学術集会に参加すると、情報収集ができ、資格取得後の活動がわかります。運動器リハビリテーションセラピストの資格取得を希望する場合は、該当する専門医に相談してみるとよいでしょう。

JSMN 日本運動器看護学会 http://jsmn.jp/
JSMM 日本運動帰科学会 http://www.jsmr.org/

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