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呼吸音の聴取(呼吸器ケア)

仕事に役立つ看護手技 > アセスメント・記録 編

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なんとなく音が違うかなと思っても何の種類の副雑音なのか聞き分けられなくてうまく伝えられません。
音の特徴や聞き分け方ってあるんですか?

副雑音は標準的な分類のどれに当てはまるかを考えてみて!
そうすれば情報共有もはかどるわよ!

リコ:ブランド聴診器ってなんかデキる看護師って感じがしてステキですよねぇ・・・。
実はあんまり聴診は得意じゃないんですけど、いい聴診器を買ったら私も聴診上手になれるでしょうか・・・

ヨシミ:いい聴診器を買っても、聴診の仕方が間違っていたら意味がないわよ。
上達するにはそうね、場数を踏んで早く慣れることかしらね。苦手意識が経験を積むことをじゃましているケースもあるから、「実は、そんなに難しいことじゃない」と理解することから始めましょう!

聴診方法のキホンのキ

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聴診は前胸部から背部へと進めていくけれど、聴診器を当てる部位と順序は図を参考にして頭に入れておいてね。
前胸部も背部も、左右を聞き比べながら上方→下方へと下りていくパターンね。
肺の最上部(肺尖部)は鎖骨の直上、肺の最下部(肺底部)は第6~8肋骨の間に当たるので、患者さんの体の上から肺のイメージがほんやりと見えるようになっておくといいわね。

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呼吸音を聞くときは、部位ごとに少なくとも1呼吸(1吸気+1呼気)は確認しなければダメよ。
吸気相と呼気相はどちらが長いか(あるいは同じくらいか)、吸気相と呼気相の境目は明瞭か、肺雑音がある場合は吸気相と呼気相のどちらで聞かれるか、といったことを調べる必要があるからね。

なお、特に下葉での聴診は入念にしたいところね。
例えば、胸水は重力の関係で下葉にたまるなど、何かと問題の起こりやすい部位だから。

それから、患者さんの体位によって、同じ部位でも聞こえる呼吸音の特徴が微妙に変わってくることもあるから、原則として同じ体位(基本的には座位)をとってもらうことが大切よ。

副雑音が聞こえたら・・・

副雑音が聴取されたら、じっくりと「その正体」を解明していきましょう。
どのような特徴をもって聞こえる音か、連続性の音か断続性の音か、最も明瞭に聞こえる部位はどこか、吸気相と呼気相のどちらで聞こえるか、またどのタイミングで聞こえるか、といったことに注意して聞き分けることね。

副雑音の標準的な分類は下の一覧のようになっているけれど、自分が聴取した音がどれに当てはまるのか、しっかりと判断できるようになっておくことが必要よ。
各スタッフが高い精度で副雑音を分類できるようになれば、分類表に基づいて情報を共有できることになるわね。

また、ケアにつなげるためには、それぞれの副雑音がどのような体内の異常で生じているか、理解しておくことが必要ね。
例えば、低調性の連続性ラ音は咽頭から気管支までの比較的太い気道の狭窄、高調性の連続性ラ音は細い気管支の狭窄があるために聞こえるものよ。
だから、始めは低調性だったものが高調性に変化してきたら、炎症が進んで狭窄の度合いが増してきたことが分かるわけ。経験を積んで知識を深めていけば、聴診器一つでかなりのことが分かるようになるわよ。

ところで、聴診器の面白い使い方として、副雑音が聞こえている患者さんに聴診器をつけてもらって、自分の副雑音を聞いてもらうというのも一つの工夫かもしれないわね。
そうすることで疾患理解が深まり、治療やケアへの協力が得られやすくなったり、ゴールの共有が容易になったりすることも期待できるわよ。

  • ラ音
  • 類鼾音(rhonchi)
    低調性の連続性ラ音で、「ボーボー」という感じに聞こえる。慢性気管支炎などを示唆する。
    笛声音(wheezes)
    高調性連続性ラ音で、「ヒューヒュー」という感じに聞こえる。気管支喘息などを示唆する。
    水泡音(coarse crackles)
    粗い断続性ラ音で、「プツプツ」という感じに聞こえる。肺水腫、肺炎、慢性気管支炎などを示唆する。
    捻髪音(fine crackles)
    細かい断続性ラ音で、「パチパチ」「バリバリ」という感じに聞こえる。間質性肺炎などを示唆する。

  • その他
  • 胸膜摩擦音(握雪音)
    臓側胸膜と壁側胸膜の摩擦による音で、「ギュッギュッ」という感じに聞こえる。胸膜の炎症などを示唆する。


なるほど。自分が聞こえた音を、その通りに誰かに伝えることって難しいですよね。
その伝え方も含めて訓練が必要なんだと分かりました。

そうね。
早く自分の判断に自信がもてるようになるよう、経験を重ねていきましょう!

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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