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クイズで学ぶ看護手技 医療用テープの正しい貼り方・はがし方は?

仕事に役立つ看護手技 > 日常の医療処置 編

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医療用テープを貼っても、すぐにはがれてしまうので、1日に何回も貼り直しています。

「ただ貼ればいい」ではプロの仕事とは言えないわよね。
すぐにはがれたり皮膚を刺激したりといったことが起こらないような貼り方を実践しなきゃね。

手技の概要

医療用テープは、皮膚に直接貼ってもかゆみやかぶれを引き起こしにくい特徴があり、ドレーン類を挿入したときやガーゼを固定するときなど様々な場面で活用されます。
医療用テープの構造は、粘着剤と基材から成り立っています。
粘着剤は直接皮膚に触れる部分であり、皮膚への粘着力や透湿性を左右し、アレルギーに影響することもあります。
従来はゴム系が主流でしたが、ラテックスアレルギーを考慮したアクリル系、皮膚に優しいシリコン系やウレタン系なども広く使われるようになりました。
基材には不織布やプラスティック、綿布などの種類があり、柔軟性や透湿性、使いやすさに影響します。

「テープトラブル」という言葉がある通り、医療用テープがどんなに進化しても、その貼り方やはがし方によっては皮膚に刺激を与えてしまうことがあります。
特に配慮が必要なのが、皮膚の脆弱性につながる要因を抱えている患者さんの場合です。
テープの選び方、そして貼り方やはがし方を正しく知り、実践することが大切です。

1.準備

以下の4点を考慮しながら、目的に合ったテープを用意します。

(1)皮膚の状態:
アトピー体質、糖尿病、褥瘡など、皮膚の脆弱性につながる要因の有無を確認します。
(2)使用目的:
ガーゼなどのドレッシング材を固定するのか、チューブやドレーンを固定するのかに応じて、必要とされる固定力の強さを検討します。
(3)貼付する位置:
伸縮性がどのくらい必要かを確認します。
(4)貼付部位の環境:
滲出液や体液が多いのか、それとも乾燥しているのかといった点を確認します。

2.手順

1)貼るとき
必要なテープを貼付する大きさにカットして、テープを引っ張らずにそっと貼ります。
保護や固定をする部位が同じであっても、再度テープを貼るときは位置をずらし、連続して同じ位置に貼ることは避けます。
チューブを固定する際は、テープとチューブの接触面積を大きくして皮膚への負担を減らすため、Ω型に貼ります。

2)はがすとき
皮膚が伸びないように、指で押さえながらゆっくりとはがします。
特にフィルム材は粘着力が強く皮膚に密着しているため、水平方向に引き伸ばしながらゆっくりとはがします。
はがれにくい場合には無理をせず、被膜剤や剥離剤を用いるか、ぬるま湯や生理食塩水をガーゼに浸して少しずつ濡らしながらはがすようにしましょう。

3.観察

皮膚にかゆみ、痛み、発赤、浸軟、水疱、潰瘍などがないか、ある場合はどの程度かを観察します。

クイズで学ぶ!医療用テープの貼り方・はがし方

Question1:医療用テープの貼付について正しいのはどれ?

1.貼付するテープは、はがれにくいようにテープの角のうち2つを丸くカットする。それ以外の2つの角は、テープをはがしやすいよう角を残したままにする。
2.あらかじめ1週間前に、必要な大きさに切って準備しておいたテープを貼付してもよい。
3.フィルム材は、保護フィルム全体をはがして粘着部分をすべてオープンにしてから一気に貼付する。

1番は「はがれにくさ」と「はがしやすさ」を両立させた方法ということなんですかね?

Answer 2

解説
医療用テープには使用期限がありますが、その範囲内であれば、あらかじめカットしておいてもかまいません。
また、貼付したテープをはがれにくくするため、四隅の角を落とすように丸くカットするとよいでしょう。角の部分が引っかかってめくれ、ほこりなどが付着して粘着力が低下することを避けられます。
時間があるときにテープを作っておけば、四隅を丸くカットし忘れたり切れ込みを入れ忘れたりすることもないでしょう。
フィルム材の保護フィルムをすべてはがすと、貼る人の指に粘着剤が触れ、粘着力が弱まることがあります。
保護フィルムを一部はがして貼り、また一部はがして貼るという方法なら、空気が入ったりシワができたりすることを防ぎ、粘着力を保つことができます。

Question2:医療用テープのはがし方について誤っているのはどれ?

1.テープをはがすときは、引っ張るテープの皮膚に対する角度が徐々に大きくなるようにする。
2.フィルム材をはがすときは、引っ張るフィルム材の皮膚に対する角度が0度に近くなるようにする。
3.テープをはがすときは、患者の負担を減らすため、勢いよく一気にはがすことが望ましい。

できるだけ患者さんの負担を減らすためには、どのはがし方がいいのかしら?

Answer 3

解説
テープを勢いよく一気にはがすと、痛みが強くなるばかりでなく、角質の剥離面積が増えるという研究報告もあります。
したがって、皮膚を押さえながら、ゆっくりと引っ張るのが基本です。
テープなら徐々に角度を大きくしながら(90度以上まで)、フィルム材なら水平(0度)に近い角度を保って引っ張ることで、皮膚に余計な負担をかけずに済みます。


テープの貼り方やはがし方にも根拠があるのですね。
もう一度、自分のやり方を見直してみます。

「たかがテープ」と思わないで、エビデンスのある方法を実践したり、新たな工夫を編み出したりする意識が大切だと思うわ。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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