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今年もノロウイルス大流行!? その対策をおさらいしよう

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冬場に増加するノロウイルス感染症

 ノロウイルス感染症は感染性胃腸炎のひとつで、毎年11月~翌年1月ごろに患者が増加することで知られています。ウイルスに感染すると、24~48時間で発症。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こし、1~2日後には治癒します。しかし、抵抗力が低下している高齢者が多い病院や介護施設などでは、ノロウイルスの集団感染が発生し、肺炎などの呼吸器疾患を併発して、なかには死亡に至る例もあります
 ノロウイルスの感染は、ウイルスが多く含まれる便や嘔吐物などから人の手を介しての二次感染、集団生活の場(学校や介護施設などに多い)での飛沫感染、感染した食品取扱者が調理したり、ノロウイルスが含まれた食品の加熱不足による摂取などがあげられます。その治療は対症療法で、特に下痢や嘔吐による脱水症状に対しては、十分な水分と栄養補給が必要です。脱水症状が強いと、輸液による治療が必要になる場合も。止瀉薬の使用は、回復を遅らせる原因になるため避けましょう

遺伝子変異の新型ウイルス検出で高まる感染の危険性

 ノロウイルスは多くの遺伝子型が存在することが知られています。2015年9月以降に集団感染が報告されているものは、従来の遺伝子型「GⅡ・4」ではなく、「GⅡ・17」という遺伝子型の変異株による新型ウイルスによることがわかっています。新型ウイルスは、症状は従来のノロウイルスと同じですが、ノロウイルス感染を診断するための簡易検査キットでは、陽性反応が出ないことも多く、ノロウイルスと診断されないこともあります。人々の身体に抗体が十分できておらず、流行しやすいとも言われているため、より注意が必要です。
 そのため、ノロウイルス同様の症状がみられたときには新型ウイルスの可能性も考慮し、感染の拡大を防ぐために速やかに対策をとることが重要です

医療従事者が感染源にならないための対策

 医療従事者が最も注意しなければならないことは、自らの感染を予防し、感染源にならないこと。便や嘔吐物を処理するような場合は特に注意が必要です。便や嘔吐物には大量のウイルスが存在し、時間が経っても感染源になる可能性があります
 床などの嘔吐物や便を処理するときには、患者を個室に移動させ、ほかの患者を3m以内に近づかせないようにします。感染が疑われる患者の治療区域に入る場合には標準予防策・接触予防策をとり、入室時にはガウン、手袋、サージカルマスクやゴーグルを装着します。ケアを行った後は必ず手指衛生を行います。床の便や嘔吐物を取り除いたら、次亜塩素酸ナトリウムで床を拭き、水拭きをします。
 おむつなどに便が付着している場合には、内側に丸め込んでまとめ、便や嘔吐物を拭きとった雑巾などと一緒にビニール袋に入れて密封し、破棄します。処置が終わったら十分に換気を行いましょう。リネン類に便などが付着した場合には、ウイルスが飛び散らないように丁寧にまとめて洗剤を入れた水のなかで静かにもみ洗いをします。その後85℃以上の熱水で1分以上洗濯するのが有効ですが、熱水洗濯ができない場合には次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。
 正しい感染予防策を知ることで、感染拡大を防ぐことができます。感染が確認された患者へのケアも含め、病院ごとに整備されているマニュアルなどを再度確認し、感染拡大を未然に防ぎましょう。

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