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看護あるある手技Q&A 中心静脈栄養の合併症

仕事に役立つ看護手技 > 感染管理 編

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中心静脈カテーテルを留置中の患者さんでは、どんな合併症に気をつければいいですか?

ベッドサイドの看護師としては、カテーテル関連血流感染症の予防とケアが大きなポイントになるわ。

リコ:中心静脈カテーテルで高カロリー輸液を投与している患者さんには、合併症が起こりやすいと聞きました。
具体的に、どんな点に注意すればいいですか?

ヨシミ:それは挿入経路などによっても違ってくるわ。
まずは中心静脈栄養の特徴を知り、合併症の予防策を学んでいきましょう!

中心静脈カテーテル挿入部位によるメリット/デメリット

中心静脈栄養は、太い静脈にカテーテルを挿入・留置して、高カロリー輸液を投与するものよね。
太い静脈へ直接的に栄養を投与し続けることができ、何度も穿刺する必要がないから患者さんの苦痛も比較的少ない方法だわ。
ただ、太い血管に直接カテーテルを挿入するため感染症につながりやすい、高カロリー輸液を投与するため高血糖を招きやすいというリスクもあるわね。

まずは、中心静脈カテーテルを挿入する経路と、それぞれの特徴を見ていきましょう。
中心静脈注射では

  • 鎖骨下静脈
  • 内頸静脈
  • 大腿静脈
  • 尺側皮静脈

といったルートがあるけれど、中心静脈栄養では鎖骨下静脈か内頸静脈が選択されることが多いわ。

鎖骨下静脈の特徴

最も一般的なのが鎖骨下静脈で、カテーテル留置中の合併症が起こりづらく、しっかりと固定できる方法だから、長期留置にも耐えるというメリットがあるわね。
ただ、鎖骨下静脈を穿刺する際に針が肺に当たり、気胸や血胸を招くおそれがあるわ。

内頸静脈の特徴

内頸静脈は、カテーテル挿入の難易度が低く、気胸や血胸を合併するリスクが低いというメリットがあるわ。
ただ、内頸部は鎖骨下と比べると常在菌数が多いから、カテーテル留置中の感染リスクは比較的高いといえるわね。

カテーテル留置中の感染予防のポイントは?

ベッドサイドの看護師としては、留置されたカテーテルに関連する感染症(catheter related bloodstream infection;CRBSI)に細心の注意を払う必要があるわ。

感染のルートとして考えられるのは、

  • カテーテルの刺入部
  • カテーテルのハブ
  • 輸液の汚染
  • 遠隔部の感染巣から血流を介しての感染

などね。
いずれも、皮膚の常在細菌や医療従事者の手指などからの汚染が原因になりかねないから、きちんと感染対策をすることが大切よ。

中心静脈カテーテルを使用するときは、原則としてフィルター付きの閉鎖式輸液ラインを準備しましょう。
輸液中の異物や細菌が血液中に流れ込まないようストッパーの役割を果たしてくれるわ。
カテーテルの刺入部分は、滅菌ガーゼか滅菌透明ドレッシングで覆いましょう。
ガーゼドレッシングなら2日ごと、滅菌透明ドレッシングなら少なくとも7日ごとに交換するのが基本だけれど、湿ったり汚れたりしていたら、その都度交換してね。
また、患者さんがシャワーに入るときは、カテーテルと接続器具を不浸透性カバーで保護するなど、きちんと対策してね。

特にカテーテル留置中は、患者さんの様子を注意深くアセスメントする必要があるわ。
バイタルサインや血液データなどをチェックして、発熱や刺入部の腫れといった感染徴候が見られたら、すぐに医師へ報告しましょう。

なお、血液データに関しては、特に血糖値に注意してね。
高カロリー輸液を投与する中心静脈栄養では血糖値の管理が難しく、高血糖状態になりやすいのよ。


中心静脈栄養は、挿入部位によってもリスクが異なるんですね。
いずれにしても、感染に注意が必要だということがよく分かりました。

中心静脈栄養はとても有効な栄養法だけれど、ひとたび感染が起こったら、すぐにそれが全身に回ってしまうリスクもあるわけね。
感染予防に努めることはもちろん、日々の観察で感染徴候を見逃さないよう心がけましょう。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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