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看護師としての理想はスペシャリスト?ジェネラリスト?働き方へのアンケート調査

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看護師の教育体制の充実、院内外での研修機会などの増加に伴い、特定の分野のケアをより深く学ぶ看護師が増えています。
そんななかでスペシャリスト、ジェネラリストについてそれぞれどのように考えているのか、アンケート調査を行いました。
※2015年5月、ナースフルメルマガ会員に調査。回答数499

今回のアンケート調査では、看護師のキャリア形成における現状と理想の違い、理想を追求できない背景には何があるのかをはじめ、ジェネラリスト、スペシャリストに対するイメージを聞きました。
理想の働き方については、看護師の多くは女性であり、ライフステージによって働き方の変更をよぎなくされることも少なくありません。
また、自身の理想に対して看護師としての知識や技術が追いついていないことを理由にあげる看護師が多くみられました。

一方、ジェネラリストについては、広く看護の知識を持ち、実践できるとしながらも多忙ななかで業務に追われているというマイナス面のイメージも多くみられました。
スペシャリストは、特定の看護分野について深く学んでいる存在でありながらも、その分野に特化しすぎることによって視野が狭くなる可能性への指摘もみられました。

現在の働き方について

現在の働き方が「理想」の看護師は3割以下。主な理由は「子育てとの両立ができない」「看護に必要な知識や技術が足りないため」など


Q.看護師として現在、どのような働き方をしていますか? 最も近いものをお答えください。
n=499

01

今回のアンケートでは、複数の診療科での勤務経験がある、いわゆるジェネラリストとして活躍している看護師が56.5%と半数以上を占めました。
一方で、特定の分野で専門的なケアを提供するスペシャリストも2割近くを占めるなど、リソースナースとして、院内全体の看護のレベル向上に寄与する看護師が増えていることもわかります。
日本看護協会が認定する認定看護師だけでも分野は21、教育課程は2015年4月現在100にのぼり、専門看護師教育課程修了者数も2014年3月時点で2024人と、2000人を超えています。


Q.看護師としてどんな働き方が理想ですか? 最も近いものをお答えください。
n=499

02

看護師としてどのような働き方が理想であるかについては、現在の働き方と比べていわゆるジェネラリストの割合が少し減るものの、半数以上を維持していました。
一方で、スペシャリストが理想だとする人の割合は34.9%と大幅に増えています。
また、看護学の教育者になりたいとする人も、現在の働き方の1.0%から2.4%と上昇していました。


Q.看護師として理想とする働き方を考えるきっかけは? 最も近いものをお答えください。
n=499

03

日々、看護師として多忙な業務にあたっている看護師にとって、働き方を考えるきっかけになるのは「理想、憧れの先輩の働き方を見ていて」(27.5%)が最も多く、次いで「働きやすい環境を作ってくれていると感じるとき」(22.8%)でした。
その他の回答としては、「生活に合わせた働き方をしたい」「子育てと両立させたい」といったワーク・ライフ・バランスを考えた回答が多く寄せられましたが、なかには「一人ひとりの患者さんと向き合える看護がしたい」といった仕事の質を向上させたいと感じたことをきっかけとする回答もありました。


 

Q.現在の働き方と理想の働き方は一致していますか?
n=499

04


Q.(いいえの方のみ)現在の働き方と理想の働き方を一致させることが難しいのはなぜだと何だと思いますか?(複数回答)
n=322

05

一般社会でも、現在の働き方と理想の働き方とのギャップを感じている人は少なくないでしょう。
看護師も同様ですが、「看護」を仕事にするかどうかではなく、どのような看護師であるかという点で、理想と一致していないと回答した人が64.5%となりました。

その理由としては、「家庭(子育て)との両立が難しい」「看護に必要な知識や技術が足りないため」がともに41.6%と最も多く回答が寄せられました。
結婚、出産、子育てとライフステージの変化によって優先順位が変わることは多くの人が経験することでしょう。
また、「看護に必要な知識や技術が足りない」や「経験が足りないため」(39.1%)とした人たちは、キャリア形成の初期の段階にあり、現場の看護を深く学ぶことを優先にしていることが考えられます。

一方で、26.4%の人が「勤務先が希望を聞き入れてくれない」と回答しています。
看護師は他職種と違い、ローテーションで配属先が変わるため、身につけた知識や技術を継続的に活かすことが難しい環境にあるといえます。
しかし、だからこそ広く看護を提供するジェネラリストの能力が開発されるという点もあります。

ジェネラリストに対するイメージ

広くケアの知識と技術を持ち、その場に応じた能力を発揮できるのが「ジェネラリスト」


Q.ジェネラリスト(=広く看護の知識と実践スキルを持つ)に対するプラスのイメージは?(複数回答)
n=499

06

ジェネラリストに対するプラスイメージで最も多かったのは、「その場に応じた知識・技術・能力を発揮できる」(72.7%)でした。
また、ジェネラリストとしての経験を積むことによって、「看護の幅広い技術と知識を身につけることができる」と回答した人も7割を超えていました。

看護の多くは、ジェネラリストが継続的に教育を受けることで習得した知識、暗黙知によって提供されており、日本看護協会でもジェネラリストについては、「医療・看護の提供時期やその方法の適切さを見極め、患者・家族・医療従事者間の調整を行う意義深い存在」としています※1。

※公益社団法人日本看護協会「継続教育の基準ver.2」より

Q.ジェネラリストに関するマイナスイメージは?(複数回答)
n=499

07

一方で、ジェネラリストのマイナスイメージとして最も多かったのは、「仕事が多忙で業務をこなすだけになってしまう」(58.5%)でした。
業務の多忙さはジェネラリストに限ったことではありませんが、多くの患者さんのケアにあたるなかで、自分の実践した看護を振り返る機会が少ないともいわれます。

次いで多かったのは、「自分の専門といえる看護分野がない」(38.7%)で、あらゆる疾患、病態の患者さんのケアにあたることができるというジェネラリストとしてのプラス面とマイナス面は表裏一体であるともいえます。

スペシャリストに対するイメージ

特定の看護分野について深く学んでいる「スペシャリスト」


Q.スペシャリスト(=特定の看護分野について高い知識と実践能力を持つ)に対するプラスのイメージは?(複数回答)
n=499

08

スペシャリストは、日本看護協会の専門看護師、認定看護師をはじめ、学会認定資格(日本糖尿病療養指導士など)を持ち、学んだ分野の看護を中心に、実践、教育、相談などを行う看護師です。
多くの看護師もスペシャリストに対しては「特定の看護分野について深く学んでいる」(76.6%)、「専門領域に関する知識と技術、実践能力を発揮することができる」(59.1%)と、そのスキルを高く評価していることがわかります。

また、スペシャリストはケアの実践において「他の看護師の見本となり、相談役・指導役としても活動」(57.7%)している現状もうかがうことができます。


Q.スペシャリストに関するマイナスイメージは?(複数回答)
n=499

09

スペシャリストの多くは組織横断的に活動し、自身が学んだ知識、技術を提供するとともに、指導的役割も担っています。
特定の分野については最新のエビデンス、情報を入手するなど、高いスキルを発揮して活躍していますが、「特定の看護分野を専門にしているため視野が狭くなる可能性がある」(61.1%)、といった実践面でのマイナスイメージを指摘する人が最も多くみられました。

次いで多かったのは「学会活動や院内教育などに多く時間を取られる」(51.7%)で、これはスペシャリストとして活動の幅を広げることができる一方で、そのための業務時間が与えられるわけではないことから、業務時間外での活動が増えるという点をマイナスにとらえている人が半数以上いたと考えられます。

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