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シリンジポンプのセッティングのポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 注射・点滴 編

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シリンジポンプは、輸液ポンプと同じように輸液を精確に投与したいときに使うものですよね。
ということは、どちらも使用上のポイントは同じになりますか?

同じ部分もあれば、シリンジポンプならではの注意点もあるわ。
クイズで確認しておきましょう。

Question1:シリンジポンプにシリンジをセットする方法として正しいのはどれ?

1.シリンジの目盛りが機器の内側に位置して見えなかったため、流量や投与量はシリンジポンプの表示板で確認した。
2.シリンジの押し子をセットする際、押し子を押さえるフックではなく押し子を押すスライダーのほうにしっかりと密着させた。
3.シリンジ各部を正しくセットしたので、シリンジクランプはしなかった。

押し子をどちら側に密着させるのか、あまり意識していなかったですね・・・。

Answer 2

解説
シリンジの押し子は、スライダー側に密着させるのが正解です。
押し子とスライダーの間にすき間ができないよう密着させることで、正確に予定量を注入することができます。
押し子をフック側に密着させると、押し子とスライダーの間にすき間ができてしまいます。
選択肢1については、シリンジの目盛りは必ず視認できるようにセットします。
目盛りが隠れないようにテープを貼り、そのテープの上に投与状況を確認した日時を書き込むようにしている病院もあります。
シリンジポンプの表示板でも確認は可能で、セットの仕方によって予定とは異なる量が投与されていると、実際とは異なる残量が表示されることになり、異変に気づくことができます。
シリンジ内の残量が予定通りになっているかどうか、目盛りと表示板でダブルチェックしましょう。
選択肢3のシリンジクランプは必ずセットします。セットしていないと注入が開始されず、アラームが鳴って気づくこともありますが、その前に指差し声出し確認で正しくセットしましょう。

Question2:シリンジポンプの流量設定とプライミングについて正しいのはどれ?

1.医師の指示が5.0mL/hだったため、流量を50mL/hと設定した。
2.医師の指示が10.0mL/hだったため、流量を10.0mL/hと設定した後に早送りをして薬液を点滴チューブの先まで満たした。
3.医師の指示が5.0mL/hだったため、早送りをして薬液を点滴チューブの先まで満たした後、流量を5.0mL/hと設定した

慌てていたり注意力が散漫になっていたりするときは、数字を見間違えるリスクが高まりますね。

Answer 3

解説
点滴チューブとシリンジポンプを接続するときは、体内への空気の混入を防ぐため必ず薬液をチューブの先まで満たします。
その際、シリンジポンプの早送りの機能を使いますが、早送りをするのは流量を設定する前です。
流量を先に設定すると、早送りした分の薬液量がカウントされ、投与量に誤差が生じてしまいます。
選択肢1は、言うまでもなく流量の設定ミスです。
特に小数点の位置には気をつけ、入力間違いがないようにしましょう。

Question3:シリンジポンプ(流量3.0mL/h)と同じラインにつながれる別の輸液の滴下調整について正しいのはどれ?

1.メインの輸液は流量60mL/hの指示だったため、手動で滴下調整した。
2.抗菌薬を側管から投与することになった。流量100mL/hの指示だったため、手動で滴下調整した。
3.メインの輸液が流量60mL/hから100mL/hへ変更となった。手動で滴下調整できると思ったが、変更直後で精確に投与したかったため、輸液ポンプを使用した。

60mL/hや100mL/hなら手動で調整できる滴下速度だから、定期的に確認しながら調整すればいいですよね。

Answer 3

解説
シリンジポンプを使用しているということは、微量かつ精確な投与を行う必要があるということです。
そのため、同じラインで投与する別の輸液についても、流量にかかわらず輸液ポンプまたはシリンジポンプを使い、精密に管理するのが望ましいといえます。
なぜなら、手動で滴下調整している輸液は、始めは正しい速度で投与されていても、残りの薬液が少なくなるにつれて他の薬液の投与圧に負けて逆流するおそれがあるからです。
それが患者さんの体内ではなく、側管の輸液バッグに流れてしまうとどうなるでしょう。
そもそもシリンジポンプで厳密に投与管理している薬液には大きな作用を発揮するものが多いため、重大な悪影響につながるおそれがあります。


あまりにも側管から投与するものが増えてきたら、もう1本点滴ルートを確保するなどして、シリンジポンプからの投与に影響がないように配慮してもいいと思うわ。

シリンジポンプならではのポイントについて勉強になりました。
点滴架台にセットする位置や電源コードの取り外しに関しては、輸液ポンプと共通するポイントに注意したいですね。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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