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クイズで学ぶ看護手技:温罨法・冷罨法

仕事に役立つ看護手技 > その他の手技・知識 編

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これまで数多くの看護手技について学んできましたが、とっさのときに必要な知識が出てこないことがあります・・・。

学んだことを定着させ、臨床で使いこなせるようにするためには、できるだけ知識を頻繁に思い出す機会を作ることが大切よ。
今回は、温罨法と冷罨法についてクイズ形式で復習していきましょう!

手技の概要

罨法は、皮膚の一部に温度刺激を与え、血管・循環器系や筋肉・神経系に作用させることで、消炎鎮痛効果やリラクセーション効果を期待するものです。
温熱刺激を与える温罨法と寒冷刺激を与える冷罨法があります。

〇温罨法
湿性:温湿布、部分温浴、ホットパック
乾性:湯たんぽ、電気あんか、電気毛布、カイロ

〇冷罨法
湿性:冷湿布、冷パップ
乾性:氷枕、氷嚢、冷却ジェルシート、保冷剤

1.準備

事前に必要物品を点検し、破損や汚染がないかチェックします。
特に湯たんぽや氷枕などは、水漏れしないか使用するたびに確認しましょう。
ゴム製の場合は、温湯や氷水の量を本体の1/2~2/3程度までとし、空気を抜いて栓を閉めます。
それぞれ専用のカバーで包むなどして、熱傷や低熱傷の発生を予防します。

2.手順

適切な位置に湯たんぽや氷枕を配置したら、掛け物を整えます。
ホットパックや温湿布による温罨法では、該当部位に貼り付けた後、上部をビニールなどで覆って密着させましょう。
熱すぎたり冷たすぎたりで不快を感じたときは、すぐに知らせるよう患者さんに説明しておきます。
罨法後、発汗などが見られる場合はタオルで拭き取り、衣類や寝具を整えましょう。

3.観察

罨法中はできるだけ頻繁に患者さんのもとを訪れ、皮膚表面の温度や色調を確認するとともに、用具の位置や温度、水漏れがないかをチェックします。
特に、異常の反応がつかみにくい高齢者や乳幼児、体性感覚の低下や意識障害のある患者さんについては慎重に観察します。

クイズで学ぶ!温罨法・冷罨法

Question1 温罨法の実施方法として正しいのはどれ?

1.温湿布の表面が適温の40~45℃になるよう、自分の前腕内側に当てて確認した。
2.患者さんが寒気を訴えているので、60℃の温湯を入れたゴム製の湯たんぽを腰に当て、身体全体が温まるようにした。
3.注湯口が下向きになるように湯たんぽを置き、カバー口を患者さん側に向けた。

これは簡単ですね!
低温熱傷を予防し、安全に温罨法を実施している選択肢は1つしかありません。

Answer 1

解説
温湿布やホットパックの表面温度をチェックする際は、温度感覚が鋭敏な前腕内側などで行うため、選択肢1が正解です。
低温熱傷は、46℃では30分~1時間、50℃ではわずか2~3分ほどで発症するおそれがあります。
湯たんぽは患者さんの身体に直接当てず、身体から10cmほど離して置くのが基本。
どうしても腹部や背部に直接当てる必要があるときは、湯の温度は38~40℃程度とし、こまめに観察するにしましょう。
また、温湯が漏れるリスクを考え、注湯口は上向きにして、カバー口も患者さんと反対側に向けておくことが大切です。

Question2 氷枕の実施方法について誤っているのはどれ?

1.氷が大きいときは砕氷器などで割り、流水で氷の角を取ってから少量の水とともに入れ、氷枕の空気を抜く。
2.できれば留め具を2つ使用し、互い違いになるように留め、厚手のバスタオルなどで包む。
3.しっかり留め具が閉じているか確認しやすいよう、開閉部を上向きにしておく。

ええと、患者さんに不快な思いをさせず、安全に氷枕を使用するためには・・・あれ、留め具の向きはこれでいいんでしたっけ?

Answer 3

解説
留め具の開閉部には凹凸があるため、上向きにしておくと何かの拍子に引っかかり、外れてしまうことがあります。
開閉部は下向きにし、できれば患者さんがベッドに出入りする側とは反対側に来るように置きましょう。
大きな氷を割ったり氷の角を取ったりすることは、患者さんの頭部に当たらないようにするためだけでなく、氷枕を破損させないためにも大切です。
空気があると熱伝導が悪くなるため、中の空気を抜いてから留め具で氷枕の口を留めます。
水漏れを防ぐために、できれば2つの留め具を互い違いに使用しましょう。
そして、過度の冷感刺激を与えないため、不快な湿潤を予防するために、厚手のバスタオルやカバーで包みます。


簡単なことのようでも、クイズになるとちょっと迷う部分もありました。
知識の定着にはぴったりの方法ですね!

単に頭に入っているだけの知識と、臨床で自由自在に引き出せる知識は、似て非なるものなのよ。
同僚とクイズを出し合ってみるのも面白いと思うわ。

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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