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キャリアの選択肢が広がる? 働きながら大学卒業を目指すには

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増加する大卒看護師、その背景は?

 看護師資格を取得するための学校選びはこの20年で大きく変わり、現在は看護系大学を卒業して看護師になる人が全体の3割以上に増えました。看護系大学は1991年にはわずか11校でしたが、2003年には100校を突破、2015年4月には249校にまで増えました。その反面、看護専門学校の数は減少しています。
 この背景には、「医療技術の高度化・複雑化に対応するための知識や判断力の修得が3年課程では短く、大学教育で行うべき」との考え方が広まってきたことがあげられます。また、6年間の大学教育と2年間の卒後臨床研修を受ける医師、大学が6年制となった薬剤師など、他職種の基礎教育が充実している現状にあって、看護師の地位向上の側面からも大学教育の必要性が提唱されてきました。こうした流れから2009年の保助看法改正では、基礎教育の年限延長・充実がポイントとなりました。看護基礎教育は4年制大学を基本とすることが明確に打ち出され、看護師国家試験の受験資格の1番目に「大学」が明記されました。現場実践に即した能力を看護基礎教育のなかで身につけることで、新人看護師の早期離職を防ぎ、質の確保をすることが重要とだして、今後の看護基礎教育は専門学校ではなく、大学を中心とした教育体系になることが示されたのです。
 また2003年には、「大卒の看護師が10%増えると患者の死亡率が5%と減る」という研究がアメリカ医師会誌で発表されました。2014年にも欧州で行われた同様の研究で、「患者の死亡率が7%減少する」という報告がイギリスのLancet誌で発表され、注目を集めました。あくまでも海外の研究ではありますが、こうした研究結果も大学での看護教育の推進につながっているとみられます。

看護教育における大学と専門学校の違い

 看護専門学校と大学教育ではカリキュラムが異なります。
 大学は一般教養科目もあり、論理的な思考で看護を展開していくためのカリキュラムが充実しており、多様な看護学を選択して学ぶことができます。
 選択するカリキュラムによりますが、大学では看護師の国家試験受験資格のほかに保健師や助産師の国家試験受験資格が取得できるケースがあり、ほかにも養護教諭の免許が取得できるなど、仕事の選択の幅が広がるといえるでしょう。また、専門看護師になるための看護系大学院への進学も希望することができるといったメリットもあります。
 一方、専門学校は、1年期間が短いだけでなく、そのカリキュラムは、国家試験対策や実習が中心です。早く現場で働きたいという人にとっては学費も少なくて済むというメリットがあります。
 病院への入職後、専門学校卒業の看護師と大学卒業の看護師とで業務内容が変わるわけではありません。しかし、病院によっては大卒看護師のほうが初任給を高く設定されているところもあり、大学病院などへの就職、院内での昇進においては、学士資格をもつ大卒看護師のほうが有利になるといわれています。

多様な選択肢―大学への編入学や単位修得で学士を取得

 近年は看護専門学校の大学への移行や、新設の看護系大学・学部が増え、看護師を目指す人の大学進学の門戸は大きく広がりました。現状ではまだ看護専門学校の卒業生のほうが多いですが、現場に出た後、大学に編入して学士を取得する人も増えています。専門学校を卒業している場合、看護大学に編入学すれば、2年で学士取得ができます。大学進学の動機は、助産師の資格を取りたい、専門看護師を目指したいなどさまざまです。時間的に通学ができない場合、通信制のある大学で学びながら、看護師を続けることも可能です。また、放送大学や各大学の科目履修生として単位を修得し、独立行政法人大学評価・学位授与機構に申請し、試験に合格すれば学士を取得することができます。
 実践だけでなく、看護学を学び、看護の質の向上につなげたいと考える看護師にとっては、学士の取得、その過程での学びは大きな財産となり、仕事の幅を広げることにもつながるのではないでしょうか。

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