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ナースが知りたい!くすりの知識 世界初の経皮吸収型アレルギー性鼻炎薬 エメダスチンフマル酸塩(商品名アレサガテープ)

仕事に役立つ看護手技 > 与薬・薬剤 編

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この間、自宅の大掃除をしたのですが、積もり積もったほこりのせいで、くしゃみ鼻水が止まりませんでした。

あらあら、きっとアレルギー性鼻炎持ちなのだろうから、ちょうどよかったわ。
今回は、世界初の経皮吸収型アレルギー性鼻炎薬であるエメダスチンフマル酸塩(商品名アレサガテープ)を紹介するわ。

貼り薬でアレルギー性鼻炎が治療できるように!

アレルギー性鼻炎は、症状として水様性鼻漏(鼻水)、鼻閉(鼻詰まり)、発作性・反復性のくしゃみが現れるI型アレルギー性疾患よ。
I型というのは、アレルゲンが体内に入ってから即時(おおむね数時間以内)に症状が現れるタイプをいうの。

また、アレルギー性鼻炎は通年性と季節性に分けられ、リコさんのようにハウスダストなどがアレルゲンとなるのが通年性、スギやヒノキ、ブタクサなどの花粉がアレルゲンとなるのが季節性(いわゆる花粉症)よ。

エメダスチンフマル酸塩は、第2世代抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬と呼ばれる種類の薬剤で、アレルギー反応が起こったときに肥満細胞からケミカルメディエーター(細胞間の情報伝達を担う化学物質)が遊離することを抑制するとともに、ヒスタミンの受容体へ結合を阻害することで抗アレルギー作用を発揮するの。

エメダスチンフマル酸塩の経口薬はすでに登場していたのだけれど、本剤の画期的なところは何と言っても経皮吸収型テープ製剤であるところよね。

効能・効果

アレルギー性鼻炎

用法・用量

通常、成人にはエメダスチンフマル酸塩として1回4mgを胸部、上腕部、背部または腹部のいずれかに貼付し、24時間ごとに貼り替える。
なお、症状に応じて1回8mgに増量できる。

このように、経皮吸収させることのメリットは何だと思う?
エメダスチンフマル酸塩の経口薬(商品名レミカット)の場合、最高血中濃度到達時間(Tmax)は3.1時間、血中濃度半減期(T1/2)は7.0時間なので、薬物血中濃度は投与後3.1時間に至るまで急上昇し、その後は半減期を経て、ゆるやかにゼロに近づいていくの。
つまり、投与後の経過時間によって作用にばらつきが出るわけね。
一方、経皮吸収型テープ製剤(商品名アレサガテープ)は常に一定量の成分が吸収されるように設計されているので、1日1回の貼付で24時間安定した効果が得られるわけ。

また、嚥下能力が低下していたり誤嚥リスクがあったりする患者さんへも投与しやすいこと、食事のタイミングにかかわらず投与できることもメリットよ。

さらに、テープを貼っていれば薬剤投与中だということが、介護者などの第三者を含めて誰の目にも明らかだから、服薬アドヒアランスの向上も期待されるところね。

使用上の注意、副作用

国内臨床試験では投与例の19.0%に副作用が認められていて、具体的には適用部位紅斑(10.9%)、適用部位掻痒感(4.5%)、適用部位丘疹(2.0%)、眠気(4.9%)などがあるから注意しておきましょう。

テープ製剤だから貼付部位のスキンケアには注意を払う必要があるわね。

また、強い眠気をもたらすおそれがあるため、「本剤使用中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること」とされているわ。


すでに経口薬もあるので使い方に工夫が必要なのかもしれませんが、おもしろい製剤が出てきましたね。

様々な状態の患者さんがいるなかで、投与方法の新しい選択肢が生まれたことは歓迎すべきことだと思うわ。

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参考文献
1)アレサガテープ 添付文書.
2)レミカットカプセル 添付文書
※効能・効果・使用上の注意等、医薬品の最新情報につきましては、各製品の添付文書等をご参照ください。

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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