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看護あるある手技Q&A 輸液ルート固定時の注意点は?輸液の準備と実施【ポイント総集編】

仕事に役立つ看護手技 > 注射・点滴 編

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輸液に関して新人看護師に指導するとき、どんなポイントを押さえておくべきでしょうか?

いろいろあるけれど、輸液ルートの維持管理、輸液ポンプの設定やアラーム対応などは早期に教えておきたいわね。

リコ:子どもの頃から「ナースといえば点滴」というイメージがあったので、初めて現場で輸液を行ったときは感慨深いものがありました。
同様に感じている新人さんも多いと思うので、ポイントを押さえた指導ができればと思っています。

ヨシミ:現場の実践ではいろいろと壁にぶつかることもあるだろうけれど、先輩たちがうまく導いてあげてほしいわね。

輸液ルート固定時の注意点は?

輸液ルートを固定するときは留置針が抜けないような確実性が大事ですが、だからといってテープ貼りすぎもダメでしたね。

何事もやりすぎはよろしくないというわけね。

輸液ルートの固定方法を復習する
https://nurseful.jp/article/magazine/?p=2105

留置針の針基は立体的な構造で、フィルムドレッシングで覆うときにすき間が生じやすいから、チューブも含めて包み込むように固定しましょう。
このとき、体動などで引っ張られても留置針が簡単には抜けないように、チューブはループを作るのよ。
ただし、過剰にループを作ってしまうと、特に粘性の高い輸液ではスムーズに輸液できないばかりか、チューブの閉塞につながるおそれもあるから、作るループは1つのみとしましょう。
別の方法として、末梢側に延びたチューブを体幹側に戻すかたちでU字型にし、テープで固定する方法もあったわね。

また、スキントラブルの防止という視点も忘れないでほしいわ。
特に高齢の患者さんの皮膚は脆弱で、たくさんのテープをぎゅうぎゅう押しつけるように貼るとダメージを受けやすいのよ。
接続部による圧迫から皮膚を守るため、クッション性のあるテープを接続部と皮膚の間に挟み、その上からフィルムドレッシングで固定する方法もあるわ。
固定の強度と皮膚保護のバランスをとりながら、ベストな方法を探していきましょう。

ヘパリンロックと生食ロック

輸液ルートをロックするとき、どんな方法が望ましいかという話もあったわね。

ヘパリンロックすべきなのか、生食ロックでかまわないのか、考えさせられましたね。

ヘパリンロックと生食ロックの選び方を復習する
https://nurseful.jp/article/magazine/?p=2723

生食ロックがヘパリンロックの代替になるという認識の下、主に「手間やコストがかかりにくいから」という理由で生食ロックが選択されることもあるけれど、ルート開通性を維持するうえで本当に生食ロックがヘパリンロックを代替できるかどうか、十分に実証した研究報告は今のところなされていないの。

一方で、ヘパリンロックがルートの開通性を保つことには多くのエビデンスがあるから、EBN(evidence-based nursing)の観点から、採用する方法をよく検討するべきよね。ただし、ヘパリンはまれに有害事象(ヘパリン起因性血小板減少症)を引き起こすリスクがあることも知っておく必要があるわ。

アラームは万能ではありません!

輸液ポンプを使用する場合も機械を過信せず、人の目で確認することが必要でしたね。

さまざまなパターンで流出異常が起こりうるから、その原因と対処方法を知っておきましょう。

輸液ポンプの流量異常の原因と対応を復習する
https://nurseful.jp/article/magazine/?p=2290

輸液ポンプを使う際に起こりがちだけれど絶対に避けなければならないことは、ズバリ設定ミスね。
「流量と予定量をあべこべにセットする」「数値のケタ数を間違える」といったヒヤリハットはありがちだし、そのまま医療事故にもつながりかねないから注意して。
特に数値のケタ数を間違えてもアラームは鳴らないから、そのつもりでダブルチェックや指差し確認・声出し確認を徹底しましょう。
一方、設定に間違いはないのに流出異常が起こることもあって、その原因としては次のようなことが考えられるわ。

・チューブが正しくセットされていない
→位置がずれている、チューブにクセがついている、専用のチューブを使用していないなど

・点滴プローブの設置ミス
→設置する位置が上部あるいは下部すぎる、直射日光が当たっているなど

なお、アラームが鳴って対応するときは、急速注入を防ぐために、まずはクレンメを閉めることを忘れないでね!


「看護師は生涯にわたって学び続けることが必要」とよく言われるけれど、学ぶというのは最新の情報を取り入れることだけでなく、基礎に立ち返って知識や技術を固めることでもあるのよ。

後輩に教えることは自分が成長するチャンスだと受け止めて、張り切って指導したいと思います!

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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