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看護あるある手技Q&A 聴診のキホンのキ!呼吸状態のアセスメント【ポイント総集編】

仕事に役立つ看護手技 > アセスメント・記録 編

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慣れが必要な聴診は新人がつまずきがちな技術ですが、どう指導したらいいですか?

ある程度の知識を学んだら、「習うより慣れよ」で場数を踏むように後押ししましょう!

リコ:入職したばかりの頃は、患者さんの胸に聴診器を当てても、呼吸音の聴き分けがなかなかできずに苦戦した記憶があります。
後輩には、もっと効率良く学んでもらえるといいのですが・・・。

ヨシミ:確かに、呼吸音の聴取には慣れが求められる部分もあるから、特に新人さんは戸惑いやすいかもしれないわね。
今回は「現場で生かせる呼吸状態のアセスメント」をテーマにおさらいしていきましょう!

これだけは覚えよう!聴診の基本のキ

聴診は、最低限の基本を頭に入れたら「習うより慣れよ」でしたね。

何の知識もなしにやっても仕方ないけれど、実践がものを言うことは確かね。

聴診器を当てる部位や順序について、いきなり細かく暗記しようとするよりも、まずはざっくりとしたルールを把握してみてはどうかしら。
聴診の手順において基本となるのは、次のようなポイントよ。

  • 前胸部から背部へ進めていく
  • 左右を聴き比べながら上方から下方へ下がっていく
  • 部位ごとに少なくとも1呼吸(1吸気+1呼気)は確認する

聴診時は
「呼気相と吸気相の長さに違いはある?」
「呼気相と吸気相の境目は明確?」
「副雑音がある場合、左右どちらで聴こえる?」
といった点に着目できると、意味のあるアセスメントの第一歩となるわ。

副雑音については、ラ音(類鼾音、笛声音、水泡音、捻髪音)/胸膜摩擦音(握雪音)と分類するのが標準的ね。
こればっかりは、教科書を読み込めば分かるというものではなく、実際に音を聴いてみる経験が欠かせないわ。
積極的に聴診にチャレンジすると同時に、どの音が患者さんの体内のどんな状態を示唆しているのか、すぐに想起できるようにしておきたいわね。

「聴く」だけではないアセスメントの方法

呼吸状態のアセスメント方法といったら聴診が真っ先に浮かびますが、それだけじゃダメですよね。

視診や触診、打診を組み合わせて、多角的な視点からアセスメントすることが大切だったわね。

呼吸状態のアセスメントのポイントを復習
https://nurseful.jp/article/magazine/?p=2765

呼吸機能を総合的にアセスメントするためには、聴診で呼吸音を聴くだけにとどまらず、複数の方法を組み合わせて判断することが重要よ。
まずは、視診によって呼吸の回数・深さ・リズムを確認するの。
加えて、胸郭の形状や左右差などを見ることで、異常を発見できることもあるのよ。
次に、触診によって胸郭の可動範囲や左右差、動きのタイミングをみていきましょう。
さらに、肺尖部から肺底部の範囲で打診を行い、どのような音がするかによっても情報が得られるのよ。

ちなみに、聴診が苦手という看護師は、聴診に適した状況を整えられていないことが少なくないわ。
なるべく静かで落ち着いた環境がベターなのはもちろん、患者さんにゆっくりと大きく口呼吸するよう説明したり、音が聴き取りやすい姿勢を取ってもらったり・・・
それだけでも聴診のしやすさは大きく違ってくるのよ。

聴診スキルは体位ドレナージにも欠かせない

体位ドレナージにも聴診のスキルが生かせるのだったわね?

体位を決めるときだけでなく、きちんと排痰できたかどうか確認するときにも聴診が必要でした。

呼吸理学療法(体位ドレナージ)のポイントを復習
https://nurseful.jp/article/magazine/?p=2785

体位ドレナージは、患者さんに適切な体位を取ってもらうことで、重力を利用して気道分泌物を太い気管へ移動・排出させるというものよ。
体位ドレナージを行うためには、まずは「分泌物の位置が分かる」ことが前提となり、そのためには的確な聴診のスキルが必須になるわけ。

分泌物が貯留している場合は、聴診で低調性連続性副雑音や粗めの断続性副雑音が確認できるはず
そして、体位を決めるポイントは、分泌物が貯留している肺区域を気管支より上位に、そして気管支を垂直にすることだったわね。

もちろん、体位ドレナージの実施中や終了後にも聴診で呼吸音を聴き、分泌物が想定通りに移動したか、十分に排痰できたかといったことを確認していくのよ。


聴診に強い苦手意識があったり、焦ったりすることで、呼吸音が余計に聴き取りづらくなることもあるわ。
新人さんが前向きな気持ちで場数を踏めるよう、先輩が機会を作ってあげられるといいわね。

新人さんを上手に指導することで、チーム全体で呼吸状態のアセスメントレベルを底上げできるよう取り組んでいきたいです!

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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